教皇ヨハネ・パウロ二世によって女性教会博士に宣言された幼きイエズスの聖テレーズの祈りと言葉を通して届けられるメッセージは、愛の欠如、人間の根底にある弱さに悩む現代人への“優しさと慈しみ”である。
　本書は版を重ねて改訂版であるが、聖女の生きた「ことば」が多く著書・伝記の中から選ばれ、収録されている。読者には今日また、多くの潤いと恵みの雨を注ぐことになるであろう。

●目次
改訂版によせて
はじめに
うぶ毛の小鳥
　弱さの体験
　小鳥の喜び
弱い小鳥の羽ばたき
　弱い小鳥のままで
　小鳥の羽ばたく努力
　ささいな努力さえできない小鳥
　福音的逆説
小鳥の嘆き
　大船に乗った気持ちで
　すべてをゆるす神
　神のみ腕の中に
嵐の中の小鳥
　苦しみのさなかに
　ひたすら愛の太陽を見つめて
　苦しみの時・神の時
　一瞬一瞬は宝
“鷲”の目と心を持った小鳥
　小鳥の大望
　小鳥の信頼
　唯一の宝
小鳥と愛の太陽
　愛の太陽に照らされて
　慈しみの愛に焼き尽くされて
愛の太陽へと飛び立つ小鳥
　鷲の翼にのって
　小鳥の飛翔
テレーズのことばの引用個所
参考文献
テレーズに関する年譜