旧約聖書において、神が人間の想像をはるかに超えて救いの約束を実現するさまを、「あがないの物語」という観点から、その深い意味をわかりやすく解き明かす。新約におけるイエスの十字架の死をより豊かなイメージでとらえ、神の人間に対する限りない愛と赦しを理解するために。大学生たちへの長年の講義から生まれた、だれもが旧約聖書に親しむことができる入門書。わかりやすい人物相関図やさまざまな名画も紹介。

●目次
はじめに
1.　創世記
　　創造と罪/人類の連帯性/訓練としての罰/あがないの物語（1）/救いの約束/　他
2.　出エジプト記
　　唯一の創造者（1）/苦難の意義付け/あがないの物語（2）/罰しつつ赦す
3.　民数記
　　あがないの物語（3）/あがないの物語（4）/あがないの物語（5）/　他
4.　申命記
　　神ヤハウェが戦う（1）/あえて罪を犯させる（1）/残りの者は救われる/　他
5.　ヨシュア記
　　信仰に対する人間の無力/救ってから変える/　他
6.　士師記
　　神は共に苦しむ/同士打ちとしての戦争・殺人（2）/　他
7.　サムエル記　上
　　あがないの物語（8）/人間の王といる罰（1）/理想の王としての士師/　他
8.　サムエル記　下
　　ダビデの真意は？（2）/ダビデ王統への疑い/ダビデの真意は？（3）/　他
9.　列王記　上
　　あがないの物語（12）/生きている神/神ヤハウェが戦う（4）/あえて罪を犯させる（2）
10.　列王記　下
　　誰でも救われる/何が善で何が悪なのか/唯一の創造者（2）
　　

著者：小林剛
判型：A5判　並製
ページ数：224ページ
ISBN：978-4-87232-114-2
発行：オリエンス宗教研究所


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