1940年、フランス中部、ブルゴーニュの丘にブラザー・ロジェによって始まった「テゼ共同体」。ここには現代社会がかかえる問題に答えを求めて、毎年、全世界から多くの若者がやってくる。一体、何が彼らをひきつけるのだろうか。そこにはただ静かに声を合わせ共に祈るという以外にはない。本書は「テゼ共同体」とその創設者、ブラザー・ロジェに魅せられた一人の牧師の体験記である。

●目次
推薦のことば
はじめに
1章　つぶやきすら聞かれる
　テゼの霊性 / 神との交わり / ただ一人の祈り / つぶやきすら聞かれる / 沈黙 / 　他
2章　テゼのスピリット
　光を落とした暗がり / ステンドグラスの少年 / 和室の小部屋で / イコンは偶像ではない / 　他
3章　追想のブラザー・ロジェ
　インタビュー / 母の思い出 / マザー・テレサの思い出 / ジュネーブのロジェ / わずかなものから始める /　　他
4章　小さなテゼの集い　―板橋の集いから―
　都心の雑踏を逃れて / 信仰を苦悩の上に築く？ / 人生の夜 / チャット広場 / ルーマニアのアロイス /　　他
5章　テゼのスケッチ
あとがき
参考文献


著者：上垣　勝
判型：A5判　並製
ページ数：240ページ
ISBN：978-4-8056-6006-5
発行：サンパウロ