内容は豊かだが複雑なこの黙示録を読者に紹介するのは容易ではないが、（今道瑤子氏の）手際は極めて優れている。・・・ギリシア語本文の一語一語を文法的に正確に確かめ、また全体と各段落の文学的構造にも注意を払いながら、丁寧にそれを翻訳し、重要な用語はその意味をあいまいさなく説明する。〔聖書学者・和田幹男師の序文より〕

（ヨハネの）黙示録はわたしたちの時代にもあてはめられる大切なメッセージであって、いわゆる「予言」ではありません。黙示録の著者が意図するのは、キリストの福音にみずからを賭けた兄弟姉妹の信仰を強め、苦難のなかにあっても信仰を貫いて生きるよう助けることです。・・・・・・主こそ、つねにすべてを支配しておられ、歴史に現世を越える意味を与えることがおできになるのだということを、キリストの啓示にもとづいて語っているのです。〔あとがきより〕


●主な目次
聖書を読み始めるまえに
ヨハネの黙示録　序文（1章〜8章）
第1部　キリストに導かれて歩む回心のプロセス
第2部　歴史の予言的解釈（4章〜22章5節）
結びの典礼的対話（22章6〜22節）


著者： 今道瑤子
判型：四六判　並製
ページ数：312ページ
ISBN：978-4-7896-0822-0
発行：女子パウロ会


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