戦乱の中、診療所をつくり、千の井戸を掘り、緑の大地を拓く――アフガニスタン・パキスタンで19年、時代の本流を尻目に黙々と歩む一医師の果敢な思考と実践の軌跡のエッセンス。

●主な目次
援助という名の干渉
　混迷と絶望の中で/援助という名の干渉/湾岸戦争と日本/国際秩序の虚構とアジア世界/
　見えざる平和勢力/見捨てられるアフガンの民衆/「政治性のない日本」への信頼/異文化の中で/
　民族・宗派超える絆めざす/極貧患者に罪負わせる道理ない/対立超え基地病院建設/最後の砦
「解放」された無秩序
　戦慄すべき出来事の前哨戦/「本当は誰が私を壊すのか」/米テロ事件そして報復/
　日常を生きる人々/難民を出さない努力が先/空爆下で食糧配給/「解放」された無秩序/
　アフガン復興の虚像/誰にも依存せぬ村々の回復のために/異文化の中で「医療」を問う/
アフガンにみる終わりの始まり/実践のなかにこそ答がある
三無主義
　三無主義/ああ国際化/日の丸/一億総鹿鳴館時代/インシャッラー/国連信仰/ 他
新ガリバー旅行記
　ヤフーの国/貧困の恩恵/復讐と客人歓待/男女隔離/ブルカの効用/鎖国/
　誰も行かぬから/ペシャワールのホタル/ハンセン病/阿片/教育という迷信/
　不老不死の国/終わりなき旅/　　他
あとがき


著者：中村　哲
判型：四六判　上製
ページ数：250ページ
ISBN：978-4-88344-095-5
発行：石風社


※お取り寄せ品は出荷までに１〜２週間前後かかる場合もございます。
※配達日のご指定は承ることができません。
※発行元が品切れの場合はキャンセルとなりますのでご了承下さい。