声に出して祈りたい、キリスト教2000年の歴史を綴る信仰者の祈り。

祈りは天に向かって立ち上る信仰の炎である。どのように祈ったらよいかわからないとき、二千年の歴史の中でささげられた祈りは、現代を生きる心の奥底に潜む苦闘や嘆願や喜びを言い表し深い信仰の世界に誘う。古代から現代へ受け渡される35名の信仰と祈り。

●収録の祈り
はじめに　祈りのことばをまなぶよろこび

・善き羊飼いよ─受け渡される祈り
ローマのクレメンス　　「わたしたちの目を開いてください」
ナジアンゾスのグレゴリオス　　「わたしが眠っているあいだにも」「詩編を読むときに」
ヒエロニムス　　「善き羊飼いよ」「聖書を読む前に」
アウグスティヌス　「魂の家」「夕の祈り」
ヨアネス・カッシアヌス　「わたしの呼吸のすべてが」
ストゥディオスのシメオン　「来てください！」
カンタベリのアンセルムス　「今日この日、どこで、どのようにして」
アッシジのフランチェスコ　「平和の祈り」
トマス・アクィナス　「わたしを忘れないでください」
トマス・ア・ケンピス　「見分ける力」

・まったき従順をもって─新たにされる信仰
デシデリウス・エラスムス　「すべてをあなたに」
トマス・モア　「よき主よ、わたしにお与えください」
マルティン・ルター　「むなしい器」
イグナティウス・デ・ロヨラ　「感じさせてください、あなたを」
フランシスコ・ザビエル　「十字架上のキリストへの祈り」
ジャン・カルヴァン　「仕事のための祈り」
ヤーコプ・ベーメ　「床につく前に」「目覚めた時に」
ブレーズ・パスカル　「いまからのち」
ジョン・ウェスレー　「十字架を前にして」
ジョン・ヘンリー・ニューマン　「あなたの香りが広がるように」
セーレン・キルケゴール　「あなたへの思いが目ざめるとき」「教えてください、神さま」
クリスティーナ・ロセッティ　「いちばん低い場所」
クリストフ・フリードリヒ・ブルームハルト　「ゆうべの祈り」

・あなたの限りない愛を─今を生きる
リジューのテレーズ　「イエスさまの御顔」
ジョン・ベイリー　「神よ、教えてください」
カール・バルト　「礼拝開会の祈り」
朱基徹　「主の祭壇の供え物」
八木重吉　「祈り」
ディートリヒ・ボンヘッファー　「暗い思いに襲われたときに」
マザー・テレサ　「解放」
隅谷三喜男　「十六歳の祈り」
三浦綾子　「主が与えてくださった冬は」
マーティン・ルーサー・キングJr.　「コーヒーカップ上の祈り」
加藤常昭　「「主よ、来てください」と叫びます」
ヘンリ・ナウエン　「祈ることをやめません」

あとがき

編者：平野克己
判型：四六判　並製
ページ数：112ページ
ISBN：978-4-8184-0921-7
発行：日本キリスト教団出版局