日本で初めての遠藤文学の神学的探求
悪、罪、裏切り、弱さ、棄教、
新しいイエス像
遠藤周作が投げかけた神学的な問いを考察する
第一章 遠藤周作の伝記
第二章 文学と信仰
第三章 遠藤周作の小説
第四章 遠藤周作の神学
第五章 基礎神学的評価

アシェンソ・アデリノ師は1998年にポルトガルのボアノヴァ宣教会の宣教師として日本の福音宣教のため来日され今日に至っています。この間2004年から2008年にわたりローマ・グレゴリアン大学に留学されました。研究課題は神学的立場からの遠藤周作の研究でした。
師の研究における画期的成果は外国人でありながら、日本人遠藤周作の作品を文学的立場からではなく神学的立場から考察したことです。この研究は、遠藤作品を通しての西欧キリスト教からの神理解ではなく遠藤周作の神理解を追求したものと受け止めています。このことは師の論文を通して随所に散見できます。
（池長潤大阪大司教 推薦のことば より抜粋）

著者：アシェンソ・アデリノ
訳者：川鍋襄/監訳者：田村脩
判型：Ａ5判上製
ページ数：503ページ
ISBN：978-4-902211-95-5
発行：教友社