「足は立たなくとも、まだ手は動く。たとい一行書いては呼吸をととのえ、一節終わるごとにペンを置き、腕をマッサージしながらでも、とにかく原稿を書くことはできるのだ。」
長崎で自ら被爆しながらも、原子科学者として、詩人として、そして父として、執筆活動に命をかけた平和の使徒「永井隆」。
人間とは、科学とは信仰とは。平和への祈り、ヘレンケラー女史との出会い、魚の培養など、人間愛やユーモア、先見性にあふれた種々のエッセイを収録。
●目次
平和の祈り
原子野に伏して
平和塔
「生」への愛
客の話
共産党員を愛せよ
魚の培養
死床の父性愛
病人で医者で信者である私
墓
科学者の夢
死の真理探究
科学者の信仰
ガリレアの漁師
なしぶくろ
若い血