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ドン・キホーテの死生観 スペインの思想家ミゲル・デ・ウナムーノ [教友社]

パウルスショップ価格: 2,640円(税込)

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多くの西洋思想家の著作が日本語に訳されているのもかかわらず、十分に知られていなかったウナムーノを、今回は比較研究ではなく、取り上げている。著者が追求してきた二つの大きなテーマ、「文化」と「いのち」に関する学際的で人間学的な関心は、この作品に結晶されたといっても過言ではない。日本文化の特殊性を生かしながら人類の共通なものを探し求めること、そして、生と死を見詰めること、この二つの課題はまさに現代の日本社会にとって必要とされているものであり、その意味で今の時代にウナムーノを読み返す意義があるだろう。

●目次
序章 ドン・キホーテの現代性と普遍性
 本書の構成
 ウナムーノとオルテガ、そして和辻哲郎
 「非・理性」の詩学
 究極的な問い
第一章 生と死への問い
 はじめに
 ウナムーノの人と作品
 『殉教者、聖マヌエル・ブエノ』
 魂の風景
 神の沈黙
 薄明の世界
第二章 ドン・キホーテとスペイン哲学
 唯一の問題
 自己への問い
 基本的な限界
 死の影
 頭と心
 ウナムーノとオルテガ
 知性と情熱
 ウナムーノに見るオルテガの影響
 オルテガにおけるウナムーノの影響
 スペイン的な哲学
 心情と国民性と哲学
 民俗学と哲学
 人生は夢
第三章 『生の悲劇的感情』
 人間の根本的葛藤
第四章 歴史と永遠
 初期ウナムーノ
 『生粋主義をめぐって』
 伝統主義と進歩主義
 民族と人間
 伝統への問いかけ
 現在に潜んでいる永遠の伝統
 歴史につぃての反省
 言語と文化
 「ヨーロッパ化」
 真の普遍性
 第五章 詩と哲学
 三つの提言
 真髄
国語で哲学する
 比喩で考える
 没入の道
 人間を語る言葉の条件
 宗教と哲学および科学に対する詩的な言語の位置づけ
第六章 虚構と現実
 唯一の関心事
 三つの模範小説と序
 『霧』と人間
 孤独のかなたに
付録
 目隠し
 La Venda
参考文献
あとがき

著者:ホアン・マシア
判型:B6判上製
ページ数:256ページ
ISBN:4-902211-02-5
発行:教友社
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