人間の本質を「苦悩する人間」ととらえ、私たちは「生きる意味を人生から問われている」と考えたV.E.フランクル。避けられない苦悩に意味を見出し、それに対する態度を決断すること、と同時に他者の苦悩できる力を信じ、その苦しみの中に意味があると確信し共に苦悩すること、この勇気によって人間は完全に自分自身となり、他者との社会的なつながりが生まれる。臨床で苦しみを抱える多くの患者に接し、自らの苦悩にも向き合ってきた医師で医学哲学者である著者が、フランクルの思想を通して「生きる意味」と人間存在の深みを問う。
●主な目次
第1章 フランクルが考えたこと―人生からの問いかけに応える
第2章 生きる意味を科学はどうとらえるか―寿命や心身の健康への影響
第3章 生きる意味への進化論の影響―優生思想の視点から
第4章 生きる意味をめぐる諸問題―生かされている人間への気づき
第5章 共感・共苦への科学的アプローチ―なぜ私たちは他者を助けたいと思うのか
第6章 苦悩する人間―苦難に対して私たちはどんな態度をとるのか
第7章 共苦する人間―他者の苦しみに向き合う
第8章 共苦する勇気へ―苦悩する人とともに歩むために
著者:杉岡良彦
版型:四六判 並製
ページ数:224ページ
ISBN:978-4-909753-22-9
発行:ヘウレーカ
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