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生命哲学 いのちの操作への疑問[教友社]

パウルスショップ価格: 1,655円(税込)
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長年、上智大学とスペイン・コミリャス大学で倫理学、哲学思想史を教えてきた著者の論文集。日本で「生命倫理」(バイオエシックス)というジャンルを確立することに貢献した著者が、バイオエシックスに関しては未だ基礎的な議論が十分になされていないばかりか、高度に専門的になりすぎ、本来の趣旨からそれてしまったと説く。
本書では、ポスト・バイオエシックスの時代にある今こそ、哲学の視点から生命倫理を見直すべきであると主張する。
現代において生命倫理の問題点は、病院の非人間化、死に直面した人に対する過剰医療、医療制度の在り方、医療への不信、現代文明における科学技術の一人歩きなどにこそあるとする。また、死の問題については、生物学的視点からではなく、人間的・社会的に捉えるべきであると論じ、従来の死生観を乗り越えようと試みる。

●目次
第1章 技術文明時代に哲学は不要か
 ポッターの主張
 生命倫理30年間を振り返る
 ポスト・バイオエシックス
 補稿
第2章 どうして臓器を部品のようにみなすのか
 第一部:神学からの発言とスペインの移植医療
 スペインでの一例
 第二部:哲学者の疑問
 生き物は機械とは違う
第3章 発生の過程に線引きはできるのか
 グラシアの立場
 フォードの立場
 神学者の間の議論
 私案の提言
 むすび
第4章 どのようなまなざしで胚を捉えるのか
 胚への思い
 哲学の目で
 西洋哲学史の反省
 倫理思想史への反省
 宗教の視点
第5章 生命の「質」を計りうるのか
 生命と「質」
 誤解を避けるために
 QOLかQOHか
 生きた人間こそ中心に
 QOL判断
 いくつかの根本的な原則
 むすび
第6章 延命措置にはどのような意味があるのか
 延命の拒否
 過剰医療への疑問
 延命中止は安楽殺人とは違う
 生命の質をめぐる誤解
 延命中止の倫理における根本的な原則
 法的な規則や技術的な標準だけに頼らず人間的な判断と決断を行う
 尊厳死の宣告書の一例
第7章 実践的な知恵をどう生かすのか
 実践的判断
 実践的知恵の再発見
 実践的知恵こそ抽象的な原則と具体的な状況との仲立ちをする
 思慮分別の伝統には倫理上の判断の秘訣がある
 むすび
第8章 自己決定に限界はないのか
 はじめに
 バイオエシックス30周年にあたって原則論を再考する
 臨床の立場から生命倫理の再検討を迫られた
 自己決定権の光と陰
 自己決定権の補足
 原則論の体系的な再編成
第9章 生命倫理に関して宗教が発言できるのか
 生命の未来に対する責任
 福音こそ生命倫理と取り組むキリスト者を支える
 第一部:神学の方法論
 第二部:個別の問題
第10章 性の朝鮮に応える倫理があるのか
 ケイヒルの研究を読んで
 神学における倫理への対応の変化
 フェミニズムの観点と倫理学における方法の刷新
 人間の身体に対する人間学的な取り組み
 聖書研究からの貢献
 倫理神学史を振り返って
 生殖医療の挑戦
 結論的考察

著者:ホアン・マシア
判型:A5判上製
ページ数:156ページ
ISBN:4-902211-01-7
発行:教友社
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