幕末から明治維新にかけて長崎では、日本人の精神を語る上で忘れてはならない象徴的な事件がありました。
それは、大浦天主堂での「信徒発見」後間もなく、三千余名もの村人たちが西日本二十藩に流されたキリシタン大量検挙事件、「浦上四番崩れ」です。
本書は混迷を生きる現代日本人に、その『こころ』のあり方を問いかける貴重な証言記録です。

●目次
序　章　マーテル・ドロローサ
第二章　再宣教への道
第三章　信徒発見
第四章　最後の迫害
終　章　帰郷