「おらしよ（Oratio）」とは「我らが念を天に通じ、御主デウスに申し上げるのぞみをかなえたもう道」であるという意味である。16〜17世紀に刊行・筆写された資料から、キリシタンの祈りを翻刻、集大成した。「ぱあてるなうすてる」（主の祈り）、「あべまりあ」（聖母マリアへの祈り）など、キリストへの思いが当時の日本語によって力強く表現されている。「本書帯より」

○主な目次
　　どちりいなきりしたん
　　オラシヨ断簡
　　おらしよ断簡
　　サルバトルムンヂ
　　おらしよの翻訳
　　サカラメンタ提要
　　御みいさのおがみやう并に観念の事
　　御みさへんじ事
　　さんたまりあのおひしよ
　　おらしよの翻訳（『耶蘇教叢書』所収本）
　　けれどの第１ヶ条
　　オラシヨの功力
　　オラシヨ雑纂断簡　ほか